カラーボックスで漫画は何冊入る?サイズ別の収納数とおしゃれ整理術

手頃な価格で手に入るカラーボックスは、本棚代わりにもなる便利アイテムです。

本記事では主要メーカーのカラーボックス寸法や漫画の判型ごとのサイズを基に、カラーボックスに漫画が何冊入るかを解説したいと思います。

また、収納力をアップするテクニックや、漫画をキレイに保管するコツも解説しますので、収納可能数だけでなく見た目も使い勝手も良い漫画収納術がきっと見つかるでしょう。

主なカラーボックスメーカーのサイズと構造

まずはカラーボックス本体の標準サイズを押さえましょう。実は「カラーボックス」はJIS規格のような統一サイズがあるわけではなく、メーカーごとに内寸・外寸が少しずつ異なります。一般的に流通している1~3段タイプのカラーボックスについて、代表的なメーカーの寸法は以下のとおりです。

ニトリ「Nカラボ」シリーズ(3段レギュラー)

幅41.9×奥行29.8×高さ87.8cm(内寸:約幅39×奥行27.5×高さ27.5cm)。棚板の位置は可動式で、2段~6段までラインナップがあります。連結用パーツや扉・引き出しオプションも豊富で、必要に応じて組み合わせ可能です。

アイリスオーヤマ「CXボックス」シリーズ(3段)

幅41.5×奥行29×高さ88cm(内寸:約幅39×奥行27.5×高さ27.5cm)。ニトリ製とほぼ同じサイズで互換性も近く、カラーは15色以上と豊富です。耐荷重は棚板1枚あたり約10kg程度が目安です。

無印良品「パルプボードボックス」

タテヨコA4サイズ(3段)で幅37.5×奥行29×高さ109cm(内寸:幅34×奥行27.5×高さ34cm)。素材に厚紙を用いた軽量な棚で、「カラーボックスの上位版」とも称されます。幅がやや狭い分、A4サイズの雑誌やファイルが収まる高さ・奥行きを確保した設計です。スリムタイプ(幅25cm)もあり、2段~5段までサイズ展開しています。棚板は固定式ですが、ボックスを追加購入して積み重ねたり横に並べたりとカスタマイズが容易なのが特徴です。

基本的な3段タイプのカラーボックスは幅約42cm×奥行き約29cm×高さ約88cm前後が目安です。
奥行きが約30cmあるため、本を手前と奥の2列に収納できるのが大きな特徴です。
高さは棚板間約27~30cm程度で、文庫本から一般的なコミックまで十分収まります。
ただしメーカーにより数ミリ~数センチの差があるので、購入前に内寸(特に幅と奥行き)を確認すると安心です。
また耐荷重も商品によりますので、たくさん本を入れる場合は強度面にも注意しましょう。

漫画のサイズと厚みの比較

カラーボックスに何冊入るかは、漫画本のサイズ(判型)や厚さによって大きく変わります。一般的な漫画の判型と寸法は以下の4種類に大別されます。

①文庫版コミック(文庫判)

約縦148mm×横105~107mm。小型で厚みは平均1.2cm前後。例えば集英社文庫コミック版などがこのサイズです。

新書サイズのコミック(新書判)

約縦175~176mm×横110~115mm。少年漫画・少女漫画の単行本によく使われるサイズで、講談社「少年マガジンKC」や集英社「ジャンプコミックス」などが該当します。厚みは平均1.5cmほどですが、巻数や紙質により前後します。

B6サイズのコミック(B6判)

約縦182mm×横128mm。青年漫画や一部少女漫画(レーベル例:ビッグコミックス、花とゆめコミックススペシャル等)に多いサイズです。新書判より一回り大きく、厚みは1.5~2cm程度になるものもあります。

A5サイズのコミック(A5判)

約縦210mm×横148mm。いわゆる愛蔵版や完全版コミック、雑誌付録の特装版など大型の漫画本です。ページ数が多く厚みも3cm近いものもあります。

判型が大きくなるほど1冊あたりの占有スペースが増えるため、同じカラーボックスでも収納できる冊数は減ります。また厚みも無視できません。漫画単行本1冊の厚さは平均で約1.5cmですが、巻によっては2cm以上になることもあります。たとえば最終巻や合併版は厚めになりやすく、逆にページ数の少ない巻は薄めです。透明ブックカバーを掛ける場合も厚みが増すので、そのぶん収納冊数に影響します。

漫画本の重量は10冊で約3.5kgが一つの目安です(紙質やサイズによります)。カラーボックス一段に漫画を詰めるとかなりの重量になるため、下段から順に入れていくなど重心バランスにも配慮しましょう。また長期間保存する際は平積みより縦置きの方が本への負担が少なく、ブックエンドでしっかり支えると背表紙の折れやゆがみ防止になります。

漫画はカラーボックスに何冊入る?サイズ別シミュレーション

カラーボックスに漫画本は何冊収納できるか」を、漫画のサイズ別にシミュレーションしてみましょう。ここでは幅約42cm・奥行約29cm・高さ88cm程度の3段カラーボックス(前述のニトリやアイリス製と同等)をモデルケースとします。収納方法は基本的に縦置きで奥行きを活かした前後2列収納です。各サイズごとに1段あたりと3段(ボックス全体)あたりのおおよその冊数を算出します。

①青年コミック(B6判)の場合

カラーボックス幅に約25冊のB6判コミックが並びます(1列あたり)。奥行きが約30cm弱あるため前後2列に配置可能で、1段あたり約50冊収まります。3段すべて使うと合計約150冊が収納可能です。この150冊という数字は、一般的な漫画単行本サイズでカラーボックスを埋めた場合の一つの基準になります。

少年コミック(新書判)の場合

新書判サイズはB6判より横幅が一回り小さいため、同じ棚でも収納冊数は約1.2~1.5倍に増えます。具体的には1段あたり60~75冊程度、3段合計で約200~230冊前後が入る計算になります。紙質の薄い少年漫画誌レーベル(ジャンプコミックス等)だとさらに余裕が生まれ、最大で250冊近く入ったという報告もあります。

③文庫版コミックの場合

文庫サイズは判型が小さく厚みもやや薄めのため、収納効率は非常に良いです。幅42cmの棚に約40冊並べて前後2列にできるので、1段で約80冊、3段合計約300冊強を収めることも可能です。実際には文庫本は高さが低いぶん棚板間に隙間ができるため、棚板の位置を調整して4段に増やすなど工夫すればさらに収納量を増やせます。

④大型コミック(A5判・雑誌など)の場合

高さや奥行に制約が出てくるため収納効率は落ちます。A5判コミックは奥行方向に2列入れることが難しく(奥行29cmに対しA5本の奥行=厚みが大きいため)、基本1列収納となります。その場合幅42cmに約25冊、3段で75冊前後が目安です。漫画雑誌やムック本(おおむねA4判に近いサイズ)になると高さも不足するため立てて入れるのが困難です。無理に詰め込まず、平置きにするか別途ファイルボックスに収納してカラーボックスに入れる方法などが考えられます。

収納冊数の目安一覧表(3段カラーボックスの場合)

判型(種類)1段の収納冊数3段合計の収納冊数 (目安)
文庫判コミック約80冊300冊以上
新書判コミック(少年)約60~75冊200~230冊前後
B6判コミック(青年)約50冊150冊前後
A5判コミック約25冊75~90冊程度

※上記は前後2列収納を前提とした概算です。実際の収納数は本の厚みにより増減します。また棚の有効内寸がメーカーで異なるため、数冊分の差が出ることがあります。

注意: カラーボックス1台(3段)に漫画を最大収納した場合、その重量は本だけで約50kgにもなります。耐荷重オーバーや棚板のたわみにもつながり危険ですので、無理に詰め込みすぎないようにしましょう。特に縦に複数のカラボを積む場合、ただ載せるだけでは地震時に崩れる危険があります。メーカー純正の連結金具で固定する、壁にしっかりとつっぱり棒で固定する、重い本は下段に集めるなど、安全面にも十分配慮してください。

カラーボックス漫画収納アイデア集

カラーボックスは安価で手に入れやすい反面、カラーボックスの奥行きを活かして前後2列で漫画を収納すると「奥の本が見えない」、また、「高さが余って無駄」などの悩みもあります。ここでは、カラーボックスで漫画を上手に収納するアイデアを紹介します。

①段差式コミックスタンドで見せる収納

そこで活用したいのが100円ショップで手に入るコミックスタンド(段差式ラック)です。Seria(セリア)やDAISO(ダイソー)では、カラーボックスにセットして漫画を二段に陳列できるプラスチック製スタンドが販売されています。価格は110円程度と手頃で、発売当初から品切れする店舗もあった人気商品です。

コミックスタンドを棚に置くと、後方が一段高くなるステップ形状になっており、後列の漫画の背表紙も上部に見えるようになります。前後2列に収納してもタイトルが確認しやすく、取り出しもスムーズです。実際にニトリの3段カラーボックスでコミックスタンドを使った例では、2台分のカラボに約300冊の漫画がディスプレイ感覚で収納できました。まさに収納量と閲覧性を両立できる優れものです。

使い方のコツ
コミックスタンドの幅は商品にもよりますが一つあたり漫画約10冊(前後各5冊)程度です。棚の内寸幅に合わせて複数個並べれば、カラーボックス全体を段差収納にできます。スタンド自体が軽いため、漫画を載せる前に両面テープなどで棚板に仮固定すると安定します。

ダイソー 紙製ブックスタンド(白) 100円(税込110円)

原産国:日本
材質:本体:ダンボール紙
商品サイズ:12cm ×16cm ×27cm
内容量:1個入
種類:アソートなし
段差をつけて収納効率UP!
カラーボックスや本棚に便利なサイズ!
段差により後列の本が探しやすく便利です。
コミック本、文庫本、新書の収納にちょうどよいサイズです。
耐荷重量:約5kg

②発泡スチロールブロックで奥を底上げ

コミックスタンドと似た効果をDIYで手軽に実現する方法もあります。用意するのはダイソーで売られている発泡スチロール製の小型レンガブロック(発泡レンガ)です。これをカラーボックスの奥側に敷き詰め、その上に漫画を並べます。すると奥の漫画が手前より高くなり、背表紙が見えるようになります。あとはブロックの手前に残りの漫画を直接棚板に並べればOKです。

この方法ならスタンドを探し回らなくても、安価な材料ですぐに段差収納を実現できます。発泡スチロールブロックの代わりに、不要になった厚めの本や板材を土台にしても良いでしょう。「奥の列を数センチ高くする」ことがポイントです。ただし土台を載せる際は棚板に傷を付けないようマスキングテープを貼るなど工夫するとより安心です。

ダイソー 発泡ブロック(ホワイト) 300円(税込330円)

原産国:日本
材質:本体:発泡スチロール
商品サイズ:37cm ×9.5cm ×18cm
内容量:1個入
種類:アソートなし
・軽くて扱いやすい発泡スチロール製。
・水性塗料での色付けが可能です。
・インテリアの一部や小物の置台として。
・棚板を置くだけでお手軽ラックの作成が可能。
・軽くて扱いやすい発泡スチロール製。
・水性塗料での色付けが可能です。
・カッター等で簡単に加工することができます。
・台として使用する際は、本品に板材をのせるなど、力が均等にかかるようにしてください。

③インナーボックス&扉で隠す収納

漫画の背表紙がカラフルすぎて部屋の雰囲気に合わないという場合は、思い切って隠す収納にするのも一つの手です。ニトリの「Nインボックス」など、カラーボックスにぴったり収まる収納ケースに漫画を入れてしまえば、見た目はスッキリ統一されます。

また、布製の目隠しカーテンをつけたり、おしゃれなブックカバーを掛けて背表紙を統一したりするのも良いでしょう。

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その他の整理・整頓テクニック

ブックエンドで自立&圧縮: 冊数が少なくスカスカの棚では、本が倒れてバラバラになりがちです。しっかりとしたブックエンドで端を支え、本が斜めに崩れるのを防ぎましょう。本の量に応じて可動式仕切りや伸縮ブックエンドを使えば、コレクションが増減しても柔軟に対応できます。

上下や奥行きを活用: 棚板の高さが余っていると感じたら、思い切って棚を増設するのも手です。ニトリなどのカラーボックス用追加棚板を使えば4段・5段と細かく区切れますし、100均の突っ張り棒+板で簡易棚を作ることもできます。漫画と関連グッズを同じ棚にまとめれば“推しコーナー”の完成です。

漫画を傷めない保管のコツ

せっかく大量収納しても、漫画本そのもののコンディションが悪くなっては本末転倒です。最後に、漫画を綺麗に保護しつつ収納効率を高めるコツを押さえておきましょう。

①直射日光を避ける

日に当たると背表紙やページが日焼けで変色してしまいます。カラーボックスを置く場所は直射日光の当たらない壁際がベスト。透明ブックカバーで個別に保護するのも有効ですが、直射日光は避けるようにしましょう。

②湿度管理をしっかりとする

本は湿気に弱く、カビや紙の波打ちの原因になります。特に押し入れやクローゼット内に収納する場合、季節によっては除湿剤や乾燥剤をボックス内に入れておきましょう。定期的に風通しすることも大切で、梅雨時などは晴れ間に本棚の扉を開け放って換気すると良いです。

③防虫対策をする

古紙臭は紙魚(シミ)など虫を寄せつけることがあります。防虫剤や防虫シートを本棚の隅に設置しておくと安心です。密閉ケースに長期保管する際も、防虫シートを一緒に入れておくと害虫被害を防げます。

④頻繁に読む漫画と保管用を分ける

日常的に読むお気に入り漫画は取り出しやすい手元の棚に、長期保存したいコレクションはフタ付きのケースに入れて別保管するなどメリハリを付けましょう。例えば「読む用」と「保存用」で棚を分けたり、押し入れ奥には保存用ケース、手前やリビング棚にはよく読む本だけ並べるといった方法です。こうすることで、読み返すときサッと取り出せて、保管用は劣化を防げます。

⑤定期的に整理整頓する

年に一度は棚から全部出してホコリを払い、不要になった本を処分するなど整理しましょう。棚ごと入れ替えるだけでも気分転換になりますし、その際に「もう読まない本」は思い切って手放すチャンスです。常に最新のコレクションだけが並んでいる状態にしておくと、収納にも心にも余裕が生まれます。

まとめ 収納可能数を把握して賢く楽しい漫画ライフを

カラーボックスは工夫次第で驚くほどたくさんの漫画を収納できる頼もしいアイテムです。3段タイプ1台に入る漫画の目安は、少年コミックで200冊超、青年コミックで150冊、文庫コミックなら300冊以上にもなります。まずはお手持ちの漫画のサイズ・冊数を把握し、適切な台数のカラボを用意しましょう。収納力を高めるコミックスタンドやインナーボックスなども活用しながら、「見せる」と「隠す」をバランスよく組み合わせた収納に挑戦してみてください。

大量の漫画を綺麗に並べた本棚は眺めているだけでも幸せなものです。本記事で紹介したアイデアを取り入れて、安全で使いやすく、そしておしゃれな漫画収納を実現しましょう。お気に入りの漫画に囲まれて快適な読書ライフを楽しんでください!

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