本記事では、なくても困らないキッチン家電と代用方法や、手放すメリットを詳しく解説していきます。必要最低限の家電だけでスッキリとした暮らしを実現したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

キッチン家電を極限まで減らしたとしても、冷蔵庫だけは「なくてはならない」存在と考える人が多いです。その最大の理由は、冷蔵庫は食材の保存や食の安全に関する重要な役割を担っているためです。冷蔵庫があることで、生鮮食品を長期間保存することができ、食材の無駄を防ぐことができます。また、食品が腐るのを防ぎ、食中毒のリスクを減らせるという点でも欠かせません。
冷蔵庫のみで快適な食生活を送るためには、食材の管理や調理方法に工夫が求められます。買い物をする際には計画的に行い、冷蔵庫の容量を超えないように意識することが大切です。無駄な食材を買わないことで、食品ロスを減らし、管理の手間も最小限に抑えられます。
また、長期間保存できる食材を上手に活用することもポイントです。例えば、豆類やナッツ、玄米などの乾物、冷凍保存が可能な肉や魚、常温保存できるジャガイモや玉ねぎなどをうまく組み合わせることで、調理の手間を減らしながらバランスの取れた食事を楽しむことができます。
調理方法を工夫すれば、調理家電がなくても美味しく簡単に料理を作ることが可能です。生のまま食べられるサラダやフルーツを中心にする、蒸す・茹でる調理法を活用する、フライパンや鍋を使った炒め物や煮込み料理を取り入れるなど、シンプルな調理を心がけることで、他の家電に頼らずに健康的な食生活を送ることができます。
生協配達日の前日。庫内。#ミニマリスト #片付け #シンプルライフ #シンプル #冷蔵庫 #ガラーン #生協 #コープ pic.twitter.com/ZSY6cHpW2r
— よう✈消費に飽きたミニマリスト✈✈気ままに暮らす (@gouriteki) October 25, 2021

お米は土鍋や無水鍋、普通の鍋でもふっくら美味しく炊けます。余ったご飯は小分けして冷凍保存し、食べるときに湯せんや鍋で温めれば保温機能も不要になります。週に1〜2回しか炊かない場合は炊飯器の置き場所と保温コストが無駄になりがちなので炊飯器は不要かもしれません。
また、炊飯鍋もおススメです。炊飯鍋は吹きこぼれにくいなどの工夫がされているため、お米を炊くときに便利です。使わないときは収納しておけるため、炊飯器のように出しっぱなしにならず、キッチンをスッキリと保つことができます。
- 炊飯鍋:5合程度まで炊くことができ、吹きこぼれにくく家族が多い方も使いやすい
- フライパン炊き: 底が深めのフライパンで炊いてもOK。片付けも鍋1つで済む
- 土鍋炊き: 1合〜2合なら中火で10分程度炊き、蒸らせばふっくら仕上がる
トースターは「トーストを焼く」以外の使い道があまりなく、トースター特有の焦げ付きやすさやヒーター部分の掃除・メンテナンスが意外と面倒なため、週に1~2回しか使わないならフライパンやグリルで代用してもよいでしょう。毎日パンを食べるわけではない、パンは買ってきたそのまま食べるという人は、思い切って手放すとキッチンがかなりスッキリします。
- フライパンで焼く:フタをして弱火でゆっくり焼けば、カリッとした食感を楽しめる
- 魚焼きグリル:網焼きで短時間で焼ける。焦げやすいのでこまめにチェック
- オーブンレンジ:温度と時間を設定すれば、ほぼトースターと同じようにパンが焼ける
普段あまりお湯を沸かさない場合は鍋やフライパンで代用しても良いでしょう。注ぎ口のある鍋やフライパンを使うと、お湯を注ぐときに便利です。家に給湯器があれば、そもそも別途沸かす必要がないこともあります。お茶やコーヒーをあまり飲まない人にも不要になるでしょう。
- 鍋でお湯を沸かす:多少時間はかかるが、 500ml〜1Lくらいなら鍋やフライパンでOK
- 魔法瓶ポットを利用: 一度沸かしたお湯をポットに入れておけば、しばらくは保温できる
- 給湯器・温水器: すでにお湯が使える設備があるなら、あえてケトルを持たなくても大丈夫
食器洗い乾燥機は、台所が狭いと大きなスペースをとってしまったり、設置や配線、水道工事が必要になるケースもあり取り付けハードルが高いものです。家族の人数が少ないなど、一度に洗う食器の量が多くないのであれば手洗いで済ませるとキッチンがスッキリとします。
- シンプルな食器を使う: フライパンひとつやワンプレートなど、洗い物の数を減らす工夫で負担を減らす
- こまめに洗う: 食後は食器をすぐに水で軽くすすぎ、汚れを落としておくと洗うのが楽になります。すぐ洗って拭けばすっきりとしたキッチンをキープできる
- 時短アイテムを使う: 水切りマットを活用すれば乾かす時間を短縮できる
食材やおかずの温め直しは、鍋やフライパンや湯せんで代用したり、パンを焼くときは、魚焼きグリルやフライパンで両面を軽く焼いたり、オーブン料理は小分けしてフライパンや鍋で調理するなどすると、電子レンジやオーブンレンジがなくても大丈夫でしょう。
- 鍋やフライパンでの温め直し: 鍋やフライパンに少量の水を入れ、弱火で蒸し焼きにすればおかずの温め直しができる
- 冷凍食品の加熱:フライパンや鍋を利用して湯煎をする
- トースト: フライパンにアルミホイルを敷いて弱火で焼くか、魚焼きグリルで2〜3分加熱する
- グラタン・ピザなど: ピザの温め直しは小分けしてフライパンで焼いたり、グラタンなどはフライパンで作れるレシピを活用する

家電を減らすことで、カウンターやシンク周りにゆとりが生まれ、食材の下ごしらえや盛り付けなどがスムーズになります。作業スペースの確保ができるだけでなく、見た目の印象も大きく変わり、いつでも料理を始めやすいキッチンになるでしょう。
家電が多いとその間を行き来するだけで意外と時間や労力を使ってしまうもの。必要最小限の家電なら、コンロやシンク、冷蔵庫などとあわせて「ワークトライアングル」を整理しやすくなり、調理動線がシンプルになるのも大きなメリットです。
家電がたくさんあるキッチンは、隙間やコードの周辺に埃がたまりやすくなり、掃除が行き届きにくい場所が生まれる原因にもなります。家電を減らせばその分掃除の負担が大幅に軽減され、清潔感のあるキッチンをキープしやすくなります。
オーブントースターやミキサーなどは、使うたびにクズ受けやパーツの洗浄が必要です。家電の数が少なければ、日頃の手入れや定期的な分解掃除の手間が減るので、キッチンの全体の掃除にかける時間と労力を節約できます。
家電は導入コストだけでなく、電気代や消耗部品代などランニングコストもかかります。使っていない家電を常時コンセントに繋いでおくだけでも待機電力が発生し、電気代の無駄につながります。使用頻度の高い家電に厳選することで、電気代や部品交換費用などを抑えられ、家計の節約になります。
「ミキサーとハンドブレンダー」「トースターとオーブンレンジ」など、同じ用途に近い家電があると、どれを使うか迷うことがあります。厳選された家電だけを置いておけば、準備から調理、後片付けまでの一連の作業がシンプルになり時短につながります。
また、物が多いと「使っていない家電をどかしてから始める」「置き場を確保する」といった余分なステップが加わりがちですが、調理器具や家電が少ないほど、余計な手間や迷いが減るため、料理自体をスムーズに進められるでしょう。
視界にモノが多いと、「あの家電も使わなくちゃ」「あれは掃除しないと」といったタスクやプレッシャーが生まれやすくなります。ミニマリストのキッチンは、必要なものだけが整然と置かれているため、頭の中までスッキリとした感覚を得やすくなります。スッキリとした空間で得られる心のゆとりや解放感は、キッチンにいる時間をより楽しく、リラックスできるものに変えてくれるのです。

ミニマリストがキッチンアイテムを選ぶ際には、数を減らすことを目的とするのではなく、自分にとって必要かどうかを見極め、そのうえで使い勝手の良さや空間とのバランスを保つことが重要です。
ステンレスや鉄製の調理器具のように、長期間使い続けられる素材のものを選ぶことで、買い替えの頻度を減らし、愛着を持って大切に使うことができます。
毎日使う包丁や鍋は必要ですが、年に数回しか使わない特殊な調理器具や大きな食器は、本当に必要かどうかを見極めて厳選します。
白や黒、ステンレスなどシンプルな色や形のアイテムを選ぶことで、収納時の見た目が整い、キッチン全体がスッキリとした印象になります。
汚れがつきにくいコーティングが施された調理器具を選ぶことで、日々の掃除の負担を減らし、ストレスなく使い続けることができます。
収納に余裕を持たせるために、重ねて収納できるボウルや折りたためるまな板のように、スペースを有効活用できるアイテムを選ぶことがポイントです。

- ミニマリストのキッチンって殺風景になりませんか?
- ミニマリストのキッチンは、殺風景というよりも「洗練された空間」になるでしょう。物が少ないのでスペースが広く感じられるのと、整理整頓を徹底することで、良い気が流れキッチン全体の印象が良くなります。
- 料理が趣味で使う道具が多いとミニマリストにはなれませんか?
- ミニマリズム=何でも最低限にする、ではありません。自分が本当に必要と感じる道具は持っていても問題はありません。出しっぱなしでもオシャレに見える道具を選ぶようにしたり、収納を工夫してキッチンのスッキリ感を出すようにすると良いでしょう。
- なくても困らない家電はどうやって判断すればいいですか?
- 1〜2週間ほど使わずに生活してみて、不便さを感じるかどうかをチェックするのがおすすめです。それでも問題なければ手放しても良いでしょう。
- 家族が「家電を手放したくない」と反対する場合はどうしたらよいでしょうか?
- 無理に押しつけるのではなく、一緒に「実際にどれぐらい使っているのか」を確認するところから始めると良いでしょう。どちらも納得できるラインを探すのが大切です。
- 家電を手放すときはどうすれば良いですか?
- 状態が良いものはフリマアプリやリサイクルショップに出したり、友人に譲るなどの方法があります。大型家電の場合は家電リサイクル法に注意して処分するようにしましょう。
- キッチン家電を減らすと料理の幅が狭くなりませんか?
- 1台でいろいろな種類の料理に対応できる多機能の家電を使ったり、鍋・フライパンの使い方を工夫することで、料理の幅が狭くならずに済みます。逆に料理の幅が広がることもあるでしょう。

ミニマリストのキッチンでは、不要な家電を手放すことでスペースを有効活用し、掃除やメンテナンスの手間を大幅に減らしています。自分のライフスタイルに合わせて家電を見直し、 本当に必要なアイテムだけを残して、スッキリとしたキッチンを実現することでシンプルで快適になり、キッチンで過ごす時間が充実していくでしょう。 少ない物で豊かに暮らすための第一歩として、ぜひこの記事の内容を参考にしていただき、キッチンライフがより快適で楽しいものになることを願っています。